なにもかも洗い流してくれたらいいのにさ。
って、いきなり重いよな。俺。
別に落ちてるとかじゃなくて、なんか考えるよな。久々にさ。
実は親父が入院して、手術した。それも突然。
まあ、彼らしいというか、何も言わずに検査をして、腫瘍が見つかったらしく、そのままギリまで働いて、入院する前日に家族に話して、入院した次の日には手術を終えていた。
入院から手術まで、個室にすることまで全て自分自身で決めて、自分自身で結論をだした。
家族には考える暇も与えない感じ。うろたえることもなく冷静に。それはどうかわからないけどね。本人しか。まあ、そんな感じ。
俺の親父らしいとういか、彼の遺伝子を継いだ俺というか、多分俺もそうしたかもしれない。
でもあの休まず働く元気過ぎるぐらいの親父をみて育って、俺もそうしてるわけで、そんな親父が弱ったというか、死に近づいたことで、今は元気っていうか、多分。治ったはず。だけど死に一瞬でも近づいたことが考えさせられるわけで。
誰でも生きてる限り、いつか死ぬ。いつのまにか忘れてた。
だから親父に言った言葉は『死んだら死んだだな。』
精一杯の励ましの言葉。俺なりの精一杯。
とにかく俺の中で最も尊敬する人。憧れの人。追い抜くまでまだ生きててほしい。だけど神のみぞ知る。そんなことはわかってるけどまだ生きてほしい。
俺もいつ死ぬかわからないわけで、やり切らないと死んでも死に切れないな。
やんなきゃな。今異常に。親父を越えないと。死んじまう前にさ。